我が子を”癒し”とSNSに投稿できない私はダメな親なのか

産後うつ

メインアカウントとは別に
マタニティアカウント
いわゆるマタ垢や
育児アカウントを持っている人は
多いのではないでしょうか。

私もそのうちの1人です。

妊娠中にマタニティアカウントを作成し
出産後は育児アカウントに切り替えて
今も使用しています。

マタニティアカウントのよいところ
・つわりや浮腫みなど妊娠中のマイナートラブルがしんどい時に励ましあえる
・マイナートラブルの対処法を共有できる
・お腹の子の成長を一緒に喜び合える
・出産に向けての準備品などの情報が手に入る
・先輩ママからの情報が手に入る
・メインアカウントでは書きにくい悩みや相談事をすることができる


みんな同じ立場なので共感してもらえることが多く
とても居心地のよい場所でした。
特にコロナ禍ということもあり
リアルの友達とはなかなか会えなかったので
SNS上でやりとり出来る友達に支えてもらえたのは
ありがたかったです。

プレママの私
プレママの私

SNS時代に妊娠できて良かった

無事に出産し
マタニティアカウントを
育児アカウントへ切り替えてから
SNSの悪い一面に
ガッツリ精神えぐられるとも知らずに・・・。

マタニティアカウントが
続々と育児アカウントへ切り替わり
SNSに溢れる

我が家の天使ちゃん💗

毎日可愛い・・・💕

本当に癒し♪

赤ちゃんの写真と共に綴られる言葉。

私、我が子の事
癒しだなんて思えない・・・。

なんでみんな自分の子どもの事
可愛いって思えるんだろう・・・。

周りが自分の子を可愛いと思っているのに
自分が我が子を可愛いと思えないことに
「なんで?」と疑問に感じていても
この状況の異常さには気がついていませんでした。

我が子を可愛いと思えない精神状態の原因は・・・。

①睡眠不足

いちばんの原因は睡眠不足だったと思います。

新生児期から寝ない我が子。
初めての育児で慣れないことも多く
気も休まらないし、ぐっすり眠れない生活を送っていました。

・主人の些細なひと言でイライラする
・自分の思い通りにいかなくてイライラする
・マイナス思考になり出来ない自分を必要以上に責めてしまう
・子どもの泣き声にイライラしてしまう・・・

睡眠不足ですぐにイライラしてしまうし
何を考えてもマイナスな方向にしか考えられず
どんどん気持ちが暗くなる一方でした。

新米ママの私
新米ママの私

こんなはずじゃなかった・・・。

自分の子どもって可愛いんじゃないの?

可愛いとか可愛くないとか
そんなこと考える余裕がありませんでした。

なんとかして少しでも睡眠を確保していれば良かったのですが
当時はそこまで頭が回っていない状態でした。

②真面目過ぎる

幼い頃から真面目で学級委員を務めるタイプの子でした。

両親がそもそもTHE☆真面目タイプで
「人が見ていなくても神様は見ているから
何事にも手を抜いてはいけないよ」
というような教えのもと育ったので
素直に手を抜かない子に育ちましたよ、はい(笑)

また厳しい部活生活を送った経験もあり
運良くレギュラーに入れた私は
レギュラーに入りたいイレギュラーからの
粗探しの対象になったのです。

例えば、人が見ていないからとポイ捨てをしたとして
それをたまたま部員に見られた場合
ポイ捨てなんてする人がレギュラーに入るのはおかしい!
と言われてしまう環境でした。
(もちろんポイ捨てはいけませんよ!)

一応強豪校に所属していたのですが
全国各地から勝ちたい意欲の強い子が集まるので
実力でレギュラー入りを目指さずに
粗探して人を蹴落とそうと考える子もいるんです・・・。

レギュラー争いは熾烈だったので
粗探しされても何ひとつボロの出ない完璧な人で
いる必要があったのです。

レギュラーである以上
応援される選手でありたい、と思うのと同時に
人に弱みを握られたくない・・・!
と常に気を張って真面目に生活していました。

真面目すぎると何がいけないのか

楽をすることや手を抜くことを不真面目に感じてしまうため
無理にでもやろうとしてしまう。

常に完璧を求める為に
出来なかった時、不必要に自分を責めてしまう。

オムツのラインの色が変わっているから変えないと!

ご飯も出産前と同じように作らないと!

出産前と同じように掃除しないと!

少しは日光浴させないと!

前回授乳から◯時間経過したから飲ませないと!

寝不足だけど主人は仕事している訳だし
私が昼寝なんてしていい訳ない!

今の私
今の私

何でこんなにも頭が硬いの・・・。

もっと柔軟に考えて行動しようよ・・・。

もちろん出産前と同じように家事ができる訳ないので
その点をまず責めて
育児も予定通りにこなせないと自分を責めて・・・。

真面目すぎる性格が完全に裏目に出ていました。

やるべきこと、やらなくていいこと
やれる時にやればいいことを取捨選択して
全てをこなそうとしてはいけません。

掃除しないと ⇨ 掃除しなくても別に死にゃしない
日光浴させないと ⇨ 窓から外見るだけでもいいじゃない
昼寝なんて出来ない ⇨ 夜中に起きているんだからその分を昼寝で取り戻しなさい

性格上やらないと気が済まない、というのがあるのですが
やらない勇気を持つべきでした。

③負けず嫌い

強豪校に所属していたという時点でお気づきの方も
いらっしゃるかと思いますが私は負けず嫌いです。

スポーツにおいて負けず嫌いなことは必要ですが
家事育児ではいらない感情だな、と感じています。

新米ママの私
新米ママの私

世の中子育てしているママはたくさんいるんだから

私にもできる!できないはずがない!

と考えていました。

出来なかった時、他のママさんに負けたような気持ちになってしまうで
自分にも出来る!!!と1人で抱え込んでいました。

家事育児に勝敗なんてあるの?

ありません!

他のママさんのように出来ないから負けでもないし
完璧にこなすことが勝ちでもありません。

”よそはよそ、うちはうち”です。

人と比べるものではありません。

負けず嫌いの方向性を間違えていたと感じています。

④近くに頼れる親族はいない

実家、義実家ともに遠方でそばに頼れる人はいませんでした。

実母や姉とはLINEで連絡を取っていたので
緊急性のない相談は可能でしたが
何かあった場合にすぐ来てもらえる距離ではない為
もしもの時が不安で仕方がありませんでした。

親族の上手な頼り方は?

話を聞いてもらうこと

私の場合は遠方のため直接身の回りのことを
助けてもらうことは出来ませんでした。

LINEで発熱や肌荒れなどの子どもについての相談事はしていましたが
自分の気持ちや現状を話していれば良かったと感じています。

新米ママの私
新米ママの私

自分の子なのに
可愛いと思えないんだ・・・。

話を聞いてもらうだけでも
気持ちが楽になりますし
それに当時は自分の精神状態がおかしいと
気づいていなかったので
母や姉に話すことで気がつくきっかけになったかもしれません。

精神状態の異常さに気が付かなければ
対処もできないですしね・・・。

遠方だから頼れないと勝手に決めつけていただけでした。

すぐ駆けつけてもらうことは不可能ですが
本当に困った時は助けてくれる存在であると認識して
それを心の余裕に変えて入れば・・・と思っています。

⑤主人に頼れない

会社員の主人。
通勤は公共交通機関。
朝7時には家を出て
帰宅は早くて18時、遅いと23時ごろ。

平日に娘と全く触れ合わない生活にして欲しくなかったので
お風呂だけは入れてもらっていましたが
平日日中はもちろんワンオペです。

今思えば主人の帰宅時間に合わせて0歳児のお風呂入れるって
遅すぎますよね・・・。
ですがこの話はまた別の機会で触れさせてください

夜は次の日も仕事の主人に寝かしつけをお願いできるわけもなく

新米ママの私
新米ママの私

働いていない私が家事育児やって当然!

仕事で疲れているのにお風呂入れてくれるだけ

充分優しいパパだよね!!

という気持ちでいました。

一度私の体調が急に悪くなって
早めに仕事を切り上げて帰ってきてもらったことがあるのですが
後から申し訳なさが込み上げてきたので
主人に迷惑はかけないように頑張らないと
とますます自分で抱え込むようになりました。

働いていないから家事をやるのはわかるけど
なぜ育児もひとりで抱え込んだの?

主人の負担を増やして仕事に支障をきたして欲しくなかったから

2人の子どもなのになぜ2人で育児をやらないのか。
今ならこのように疑問を感じますが
当時の私は何の疑問も感じることなく育児をしていました。

こうして慣れない育児をする中で
思うように家事をできるはずなく
我が子が可愛いと思えない精神状態になるわけです。

育児という大きな任務が追加されたのに
仕事があるからという理由で私が主人から育児を遠ざけていました。

本来なら育児を2人で平等にやれたらベストですが
片方が働いている以上それは無理なので
その分家事の一部を担ってもらうことが
当時の私には必要だったと思います。

⑥子育て支援について無知だった

結婚してから住みはじめた街で
近所に友達もいないし
土地勘もまだそんなにない場所でした。

そして学生時代の友人は
まだ子どもがいない人が多く
みんな働いていたので
ライフスタイルが合わずに
なかなか会えなくなりました。

このように子どもと家でほぼ引きこもり生活する主婦は誕生したのです。

引きこもり生活でいちばんしんどかったのは
話し相手がいないこと。

日中赤ちゃんと2人きりで過ごすのは
想像以上に閉鎖的で

新米ママの私
新米ママの私

同じく子育てしているママさんと
お話してみたいな・・・。

と考えるようになりました。

子育て支援センターという存在を知ったのは
3、4ヶ月健診の時でした。

子育て支援センターとは?

乳幼児と保護者が無料で利用できる施設のこと。

ママさんとお話ができる貴重な場所でした。

常駐している保育士さんも気さくに声をかけてくださるので
引きこもって塞ぎ込んでいた気持ちがパッと明るくなりました。

そして他の支援センターの情報や
低月齢の子対象の集いの情報、おすすめの病院情報など
子育てに対する様々な情報も入手可能です。

気持ちも明るくなって
情報も入手できる
孤育てしている人に対して
支援センターは子育てを可能にする一歩に繋がる場所です。

まとめ

さて、タイトルにあるように
SNSに我が子を可愛いと投稿できない親だった私は
ダメな親だったのでしょうか。

自分の性格も相まって余裕がない子育てをしてきましたが
当時も自分なりに頑張っていました。

今の私
今の私

決してダメな親ではありません!

だって子どもが笑って過ごせていたらそれではなまるなのですから。

ただ、自分の性格が産後うつになりやすい性格であったとは思っています。
それをあらかじめ知った上で子育てに臨んでいれば
少しは発想の転換をしていい方向に物事を捉えられたのではないかな、と。

睡眠不足

一緒に昼寝をする。少しでも横になって休む時間を作る

真面目すぎる

出来ないことがあっていい。やらない選択がダメなわけではない。
自分の為に時には手を抜いて楽をする必要もある。

負けず嫌い

よそはよそ、うちはうち。子育てに勝ち負けなんてない。
他人より完璧に家事育児をこなそうとしても自分の首を絞めるだけ。

近くに頼れる親族はいない

距離があるからといって頼れないと決めつけてはいけない。
このご時世、便利な文明の利器があるんだから
頼る方法はいくらでもある。

旦那に頼れない

会社には変わりはいるけれど
パパとママの変わりはいない。
そして子どもは2人の子です。
遠慮せずにパパを頼って!

子育て支援について無知

出産後に調べるのは何かと大変なので
妊娠中から調べておくのが吉◎

もし私の性格や状況と似ていたり心当たりがある方は
孤育てになる前に誰かに頼ったりサービスを頼ってください。

子育ては自分のこうあるべき!というものが
ことごとく崩されます・・・。

その時に私のような性格だと悪い方へ行きがちなので
どうかお気をつけて・・・。

私の経験がどなたかの役に立ちますように。

さいごに

SNSは仲間を見つけやすく
気軽に相談したり励まし合ったりして
気分を明るくしてくれる反面
気分落ち込ませる情報も簡単に入ってきます。

私の場合それは
同じ月齢くらいのママさんが
楽しそうに育児している姿でした。

自分は母親むいてない・・・。
こんな私の元に産まれてかわいそう・・・。

ただただ惨めになるだけでした。

こうなってしまう前にSNSとの付き合い方を変えるべきでした。

SNSアカウントを消す

今まで関わっていた人と簡単に断ち切れるのがSNSのメリットでもあります。
自分に不利益なら消すのがいちばんです。

SNSを覗きに行かない

消すのと近いですが、気持ちが落ち着いたら戻りたい場合はこちら。
癖で見にいってしまうと意味がないのでアンインストールして
画面上からは消しておいた方が無難です。

幸せそうな投稿をしている人と距離を取る

見たくない投稿をする人とだけ縁を切る、つまりブロックですね。
取捨選択できるのもSNSのメリットです。

SNS以外の自分の居場所を作る

これとても重要です。

SNSが心の拠り所になっていたのですが
その心の拠り所が苦しい場所になってしまったので・・・。

私は子育て支援センターのおかげで外に出るようになり
さらにそこで知った同月齢の赤ちゃんとママさんの集まりにも
行くようになり
外との繋がりができて救われました。

私の経験が今孤育てしている人に
そこから脱却するひとつの方法として
伝わりますように・・・。

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